【MDのオリジナルノウハウ】

 

MDのオリジナルノウハウとして4つ挙げます。分類関連が3つと型数について整理したものです。

分類には3つの「商品分類」と「展開分類」がある

分類には、「対象別分類、用途別分類、関心度別分類」、「商品分類、展開分類」、「大分類、中分類、小分類」などがあり、商品分類には、1.商品そのものの分類、2.売り場の商品をアイテム、素材、デザインなどで分ける分類、3.商品動向の分析とMDプランの作成に使う分類、の3つがあります。3の商品分類と展開分類には大・中・小分類があり、「対象別分類・用途別分類・関心度別分類」を使って中身を決めます。

「商品分類」は人や企業により定義は様々です。セーター売場を例に取って、3つの商品分類と展開分類の定義、そしてそれぞれに必要な分類基準について述べます。

商品分類1:商品そのものの分類

商品そのものを素材、デザインなどで分類する。商品の構成を知り、商品知識を深める。これを例えば「セーターの商品分類」と言うことにする。

商品分類2:売場(お店)を構成する商品の分類

売場にあるセーター、カーディガンなど売場の商品をアイテム、素材、デザインなどで分類する。データと連動し、商品の売れ行きを把握するための分類。これを例えば「セーター売場の商品分類」とする。

商品分類3:MDプランなどMDと密接に関係する分類

商品動向の分析とMDプランの作成に使い、品揃えを様々な切り口で需要に近づけるための、データとも連動する分類。これを例えば「セーター売場のMD商品分類」とする。

展開分類:顧客の関心度に応じた分類

お客様の購入時の関心と見た目の美しさを考慮して、分かりやすく選びやすくて快適な売場を作るための分類が展開分類である。

商品分類3(MD商品分類)と展開分類には大・中・小分類がある

MD商品分類と展開分類は重要度に差をつけるため、大分類・中分類・小分類を決めます。しかし、1と2の商品分類に大・中・小分類は不要です。大分類・中分類・小分類は「対象別分類・用途別分類・関心度別分類」を使って決めることになりますが、そのとき留意しなければならないことがあります。MD商品分類の場合は商品動向を分析する際に最も優先すべき分類はどれかなどを強く意識して決めることが大事です。そうしなければ、つい売場を作る時を想像して、結果として展開分類の大・中・小分類を作ってしまったということになりかねません。

「3つの商品分類」と「展開分類」に使用される分類基準の違い

セーター売場を例に、3つの「商品分類」と「展開分類」に使用される分類基準を紹介します。

セーターそのものを分類すると、デザイン別やウール・カシミヤなどの素材別、赤・黒などの色別、無地・アーガイルなどの柄別、更に素材を梳毛・紡毛の毛糸別、単糸・双糸の糸別、先染・後染の染色別、平織・綾織などの織組織別に分類できます。このように素材を細かく分けた毛糸別、糸別などの分類は1の商品分類特有のもので、2、3の商品分類と展開分類には使われません。

表ではMD商品分類と展開分類に用途別分類は使用されるとしました。セーター売場の商品はカジュアルの範疇の商品が大半なので、カジュアル、フォーマルなどに分類するオケージョン別分類(用途別分類の一つ)はふつう不要ですが、一般的に用途別分類はMD商品分類と展開分類に使われます。

4つの分類の違いを表にしてみます。

型数を決めると品揃えのイメージが湧く

型数を決める理由は容易に品揃えをイメージすることができるからです。仮に型数のプランがなければ、「無地が金額で240万円・数量で480枚、柄が金額で80万円・数量で160枚」などとなります。このように金額、数量で振り分けるのと、「無地30型、柄10型」と型数で振り分けるのとを比較すると、型数でとらえる方がバリエーションのイメージがしやすいのです。

Q1.
セーターがあります。色は3色、サイズは4サイズ、これら各1枚ずつ用意すると12枚です。
さて、この12枚は何型でしょう?
全部が1型となるのか、12枚だから12型なのか、3色だから3型なのか、4サイズだから4型なのでしょうか?

Q2.
では、赤ワインのボトルが2本あります。1つはフルボトル、もう1つはハーフボトルです。
この2本は1型でしょうか?それとも2型でしょうか?

セーターの問題は衣料品を扱ったことのある人なら容易に解けると思います。ワインの方はいかがですか。考えてみてください。

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